佐賀市は3月14日、大手消費財化学メーカーの花王㈱と、循環型社会の構築を目指す包括連携協定を結びました。花王はすでに佐賀市清掃工場の排ガスから分離回収したCO2を活用した植物工場を稼働しており、今後、太陽光とCO2を利用した微細藻類の活用についても検討していきます。
協定は、「循環型未来都市「Kirei City Saga」の実現をめざして、それぞれの持つ資産や強みを生かして連携し、共創することで、佐賀市民の生活の向上を第一に考えた持続的な循環型社会の構築を進める」という内容で、「産業振興」「市民の健康」「教育」などの分野で連携します。
このうち「産業振興」では、佐賀市清掃工場で分離回収したCO2の活用を念頭に「植物工場を用いた、環境負荷が少ない原料植物の栽培」や「太陽光と回収CO2を最大限利用した、微細藻類の活用可能性検討」など、資源の回収・再利用に関する産業の振興に取り組むことにしています。
花王は2022年から清掃工場そばの㈱アルビータの施設を使用した植物工場で清掃工場由来のCO2を活用した化粧品の原料となる植物の試験栽培を行っており、植物から抽出したエキスを配合したスキンケア商品の開発を進めています。