フィンランド大使が佐賀市清掃工場を視察

 サーキュラーエコノミー(循環型経済)を国策として進めているフィンランドのペッカ・オルパナ駐日大使が昨年12月、佐賀市清掃工場を視察しました。ごみ焼却で発生した二酸化炭素(CO2)を藻類培養に活用するなど、廃棄物を資源化している佐賀市のバイオマス事業に大きな関心を示しました。

 オルパナ大使は、佐賀県主催のフィンランドフェアに合わせて来佐。佐賀市が東京五輪・パラ五輪に出場するフィンランドのホストタウンに登録していることなどから視察が実現しました。

 大使は清掃工場で、ごみ焼却で発生した排ガスからCO2を分離回収する装置を見学。回収したCO2を活用して株式会社アルビータが微細藻類ヘマトコッカスを培養し、抽出したアスタキサンチンを使った化粧品などを製造・販売していることなどについて説明を受けました。

 フィンランド外務省でエネルギー・気候変動政策担当を務めたオルパナ大使は、佐賀市が廃棄物を多面的に資源化していることに驚いた様子。企業との連携や事業コストなどについて熱心に質問し、「こうした取り組みを世界規模で広げていければ、すばらしい。協力できれば」と話していました。

  佐賀市バイオマス事業について説明を聞くオルパナ・フィンランド駐日大使(中央)

 

(2021年1月7日掲載)

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