スペインの首都マドリードで開かれている第25回国連気候変動枠組条約締結国会議(COP25)で、㈱アルビータの事業が紹介されています。環境省が、佐賀市の二酸化炭素分離回収利活用(CCU)を「日本における先駆的な事例」として発表する中で触れており、「二酸化炭素の一部は藻類栽培事業者に売却され、化粧品やアンチエイジング・サプリメントを生み出しています」とアピールしています。
環境省の展示は、COP会場内のジャパンパビリオンで、ポスター展示の形で行われています。日本の二酸化炭素資源化の取組を説明する一連の展示のトップに佐賀市のCCUを取り上げ、「二酸化炭素利活用の先駆け‐佐賀市」のタイトルで発表。佐賀市清掃工場で分離回収した二酸化炭素がアルビータ社の藻類培養に活用され、化粧品やサプリメントの製造につながっている流れを図示して、「このプロジェクトは廃棄物焼却に伴うエネルギーの創出に重要な付加価値を与え、CCUの普及に貢献しています」とPRしています。また12月4日にはジャパンパビリオンのイベントで、二酸化炭素分離回収事業に関わっている東芝エネルギーシステム株式会社が事業について発表されました。
COP25は12月2日から13日まで開催。国際的な温暖化対策の枠組みである「パリ協定」が来年から本格的に始動するのに向け、協定運用の具体的な仕組みづくりを議論しています。
佐賀市のCO2利活用の取組を紹介する環境省の展示 イベントでも発表された
(2019年12月10日掲載)