佐賀市のバイオマス事業が、日本文教出版株式会社が発行している本年度小学5年用の社会科教科書で紹介されています。現代のさまざまな課題に対応する地域の取り組みなどを取り上げた特設ページ「未来につなげる~わたしたちのSDGs~」に掲載され、子どもたちがよりよい未来を考えるための素材となっています。
同教科書は、「問題解決に向けて学ぶ」「SDGsを自分ごととして考える」などを基本方針に編修されており、特設ページは小学校社会科の学習内容とSDGsを関連付けて日本各地の取り組みを紹介しています。
佐賀市の取り組みを紹介するページでは、まず地球温暖化を防ぐための二酸化炭素削減が世界の課題になっていることを指摘した上で、佐賀市が取り組む「バイオマス産業都市構想」について、「『廃棄物であったものがエネルギーや資源として価値を生み出しながら循環するまち』を目指している」と解説。具体的な施策の例として、佐賀市清掃工場の排ガスから二酸化炭素を回収し、微細藻類培養や農業に活用していることなどを挙げています。また、こうした取り組みを他の自治体や企業に伝え、「サスティナビリティをかかげる世界の国々と、技術や事業の交流をおこなったりするなど、世界との関わりも深めています」と書いています。
この教科書は、佐賀県内では、武雄市・伊万里市・有田町・大町町・江北町・白石町・鹿島市・嬉野市・太良町の9市町の小学校と佐賀大学附属小学校で使われています。