「タンパク源としての藻類と大豆ミートの可能性」を テーマに令和3年度セミナー開催

(一社)さが藻類バイオマス協議会は1月25日、令和3年度のセミナー「タンパク質危機を救え!藻類と大豆ミートで実現するサステナブルな『食』の未来」をオンラインで開きました。大豆ミートのパイオニアである不二製油株式会社の芦田茂氏と、スーパーフードとして藻類食品を製造販売している株式会社タベルモの佐々木俊弥代表取締役COOが、将来のタンパク源としての藻類と大豆の可能性について話しました。

 芦田氏は、畜産による地球温暖化加速の懸念などから、水やエネルギーの利用効率が高い大豆ミートが注目されていると解説。大豆ミートは、すでに冷凍食品やスナック菓子などに広がっているとし、「植物性食品素材はこれから定着、普及し、生活の中で当たり前の存在になっていく」と話しました。

 佐々木氏は、藻類について「穀物より水の利用が少なく、栽培する土地を選ばない」といい、自社が扱うスピルリナを「牛肉や大豆よりタンパク質含有量が高く、極限環境でも育つ」と紹介しました。そして「まだ日本の市場は小さいが、将来的にはスピルリナでタンパク質危機を解決したい」と述べました。

 講演を受けたディスカッションでは、協議会アドバイザーである株式会社ちとせ研究所の星野孝仁藻類活用本部長が「牛肉や魚肉に比べ、大豆ミートはデザインしやすい」「藻類は二酸化炭素削減効果が大きい」とそれぞれの強みを上げ、「日本の市場で普及するには、おいしさの追求が必要」と指摘しました。

     

        不二製油の資料より               タベルモの資料より

 

(2022年3月8日掲載)

MENU

一般社団法人さが藻類バイオマス協議会事務局
〒849-0919 佐賀市兵庫北3丁目8番36号ほほえみ館2F
佐賀市バイオマス産業推進課内
TEL:0952-33-2398 FAX:0952-40-7377