ちとせグループの藻類事業創出プロジェクトに     佐賀市が参加

 さが藻類バイオマス協議会アドバイザーの㈱ちとせ研究所が主体となるバイオベンチャー企業群「ちとせグループ」が、藻類を活用した事業の創出を目指す企業連携型プロジェクト「MATSURI(まつり)」を始動、佐賀市も参加を表明しました。カーボンニュートラルの実現にも資する試みに、花王やホンダ、ENEOSなどの企業と連携して取り組んでいきます。

 プロジェクトには他に三井化学㈱、新潟県長岡市など約20機関が参加。培養に関わる設備の整備や商品の開発・販売など、藻類製品の生産から販売までの事業の創出に一体となって取り組んでいきます。ちとせグループは当面の目標として、2025年に世界最大となる2000ヘクタールの藻類培養設備をマレーシアに建設し、製品の原料となる14万トンの藻類を供給できる体制の確立を目指します。

 現在、藻類関連の事業は、藻類から抽出した有用成分の健康食品や化粧品への活用が主で、燃料やバイオプラスチックなど比較的単価が安い製品については生産コストと製品価格が折り合わないという課題があります。この点について、ちとせグループの藤田朋宏CEOは「このプロジェクトでは、藻類を構成するタンパク質、脂質、炭水化物などすべての成分を最大限活用することで、あらゆる分野で収益性が確保できる産業構造の構築を目指します」としています。

 佐賀市バイオマス産業推進課の江島英文課長は「佐賀市は平成28年(2016年)から藻類事業による二酸化炭素の活用でカーボンリサイクルを進め、国内外の企業と共同事業に取り組んでいます。藻類事業の発展に向けてMATSURIには大いに期待しています」と話しています。

「MATSURI」のサイトは下記です。

 MATSURI | 藻類基点の環境持続型産業創出プロジェクト (chitose-bio.com)

      5月13日にオンラインで記者発表が行われました

 

(2021年5月17日掲載)

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